Made in Ama


復活。海士の崎みかん。
衰退しつつあったみかん産業

 海士町の最南端に位置する「崎地区」は、海に面し日当たりも良く、以前から甘味と酸味のバランスのとれた美味しいみかんが生産されてきました。崎地区では昭和30年代にみかんの生産がはじまり、最盛期には農家戸数約15戸、栽培面積約10ヘクタールで栽培し主に隠岐郡内で販売。しかしながら近年は、栽培農家の高齢化・後継者不足により、農家戸数約5戸、栽培面積は0.4ヘクタールに減少し、農園の老木化が進み、衰退の一途を辿りつつありました。

崎みかん
崎みかん再生プロジェクト

 こうした状況の中、平成25年を「崎のみかん再生プロジェクト元年」と位置付け、Iターンの白石さん・丹後さんの2人が専業農家となり、地元生産者と地域・町とともに崎みかん再生プロジェクトがスタートしました。将来的には、島内消費のみならず、崎の特産品として積極的に本土で販売していく予定です。

目指すは最盛期並みの農園

 プロジェクトがはじまって4年目を迎え、崎地区での3,000本の苗木の定植が終わりました。また、御波地区で栽培しているみかんは、ようやく昔の崎みかんの味(薄皮で身が詰まっており、甘味と酸味のバランスがほどよい)に戻ってきたと言われるようになりました。
 今後は、苗木を大切に育てつつ、御波地区で3年間育てているみかんの木を継続して管理・収穫を続けながら、最盛期並みの農園(約8ヘクタール)を崎地区につくる予定です。平成32年の東京オリンピック時には現状の3倍程度の収穫が期待できます。

崎みかん
まだまだニーズがある

 島内では、もっとみかんがほしい!という要望があり、「今後は一刻も早く育苗して、みかんを安定供給していくことが大切。」と、白石さん・丹後さんは言います。生産量を増やしながら、島内→隠岐→本土と出荷の範囲を広げていくそうです。

みかんから広がるつながり

 崎地区には廃校になった小学校をリノベーションした梅干しの加工施設があります。白石さん・丹後さんはみかんだけでなくブランド梅干しの「蘇婆訶梅(そわかうめ)」作りも手がけています。昨年はこの施設を活用し、崎地区の女性のみなさんやみかん農家の2人が中心となって、1日限定の「崎カフェ」をオープンしました。

 丹後さんはケーキづくりも得意で、崎カフェではみかんタルトを販売。島の知る人ぞ知る人気スイーツになっています。白石さんからは、「ゆくゆくは女性陣や地域のみなさんと協力しながら、カフェやみかんジャムなどの加工品づくりもしていきたい。」と今後の展望を教えてもらいました。

 みかんの生産を通じて、崎地区に新たな広がりが生まれようとしています。崎みかん再生プロジェクトと崎カフェにはそれぞれFacebookページがあります。こちらもぜひ見てみてくださいね!


みかんタルト
トップに戻る